【病院調理4日目】え、えんげ、嚥下…、もうわけわからん!

皆さん、こんにちは。真面目夫です。

この記事では病院調理の業界に35歳で飛び込んだ僕の日々を書いていきます。

これから病院の調理、病院食というのがどんなものなのか知りたい!という方々の少しでも参考になればと思います。

今回は厨房で作る食事のお話をしたいと思います。

病院には様々な病状の患者さんが入院しています。
厨房では一人一人、その体調や病状に合わせた食事を作り提供しています。

例えばお米の調理法だけでも、

  【普通の米】
  【柔らかく炊いた米】
  【お粥(3分粥、5分粥、7分粥、全粥)】

の大きく3種類に分けられ、一人一人何グラムのお米を食べるのかの指定があります。

そしてそれは主菜、副菜など全ての料理に対して患者さんごとに決まっているので間違えないように提供をしなければなりません。
(一口サイズにカットしたり、細かく刻んで盛り付けたり、主菜だけでいい人がいたり…)

つまり誰一人として同じ料理内容の食事は提供されないわけです。

長い間、結婚式の料理に携わってきた僕としては

【全員、同じ盛り付けで同じ料理を提供する!】

という仕事をしていたため慣れるのに時間がかかりました。

更に追い打ちをかけるように僕を困惑させたのは、

 嚥下食
  
といった聞き慣れない食事の内容で、特に嚥下食に関しては嚥下A、嚥下B・・・嚥下Eと5種類あり最初は全く意味がわかりませんでした…。

『何がどうなったら嚥下Aなの?なんでこの人は嚥下Eなの…?』

と毎日頭の中が???で埋め尽くされていました。

答えとしては患者さんの状態に合わせたランク付けのようなものでA→Eに向かって回復に向かっているという意味でした。
(嚥下Aの人はゼリーだけ、Eの人は通常の食事に近づけた食事みたいな感じです。)

恐らく初めて病院食に携わる方はこのあたりで一度挫折しかけるのではないでしょうか。
僕はずっと眉間にシワを寄せながら仕事をしていました。

正直、今でもよくわかっていない部分がありますが…。

次回は更に僕を困惑の渦に巻き込んだ、食事の差し込みについてお話したいと思います。

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