【第3回】中堅料理人修行の心得

こんにちは 真面目夫です。

今回は料理人を4年〜シェフの手前になる方に向けて、中堅料理人の修行について
お話しします。

まず前提として【第2回】新人心得が土台となった上でこの心得があることを忘れないで下さい。

今回の内容は、

①後輩を思いやる気持ちを忘れない
②視野を広く持てるようにする
③1日の時間の流れを意識する
④出来るだけ沢山の料理を作り食べてもらう
⑤必要以上に頑固にならない

以上になります。

①後輩を思いやる気持ちを忘れない

仕事を始め4年も立つと後輩の面倒を見る機会が出てくると思います。
新人というのは要領が悪く、仕事も遅い煩わしい存在に思えるかも知れません。
ですが、よく考えればその姿というのは数年前の皆さん自身だった事を忘れないで下さい。

僕が後輩を育てるときに考えていたのは、昔先輩にされて嫌な思いをした事は絶対に後輩にはしない。という事でした。
そしてできる限り後輩の仕事のしやすい空間を作ってあげることに時間を割いていました。
後輩を大切にし育てる事が自分が更に上を目指せる一番の近道だと僕は思います。

②広い視野を持てるようにする

これは新人の時にはできなかった事だと思います。
正直、僕自身新人の頃は目の前の仕事をこなす事に必死で全く周りが見えていなかったので…。
 
なので中堅となった今自分の視野を広げれるように努力しましょう。
極端な話、厨房内で自分から一番遠くで作業している人が何をしているのか常に把握できるくらいの視野の広さ持って下さい。
それを習得する為に僕が当時やっていた事は他人の仕事を観察し一日何をやっていたかメモを取る事でした。自分の作業を行いつつも、視覚や聴覚といった五感を駆使し仕事をしていました

③1日の時間の流れを意識する

これも②の視野の話と同様に新人の頃には出来なかった事だと思います。
一つの作業にどれくらいの時間が必要で何時に始まり何時に終われるのか、1日の作業を把握できていれば逆算が可能になってきます。
理想は前日には翌日の作業終了時間が分かっているのがベストです。
 
広い視野を持ち、時間の感覚をマスターすれば更にレベルアップできると思います。

④出来るだけ沢山の料理を作り食べてもらう

 これは昔、僕ができなくて一番後悔していることです。
当時、自分の作る料理に自信が持てず、人に食べてもらう事を避けてしまう癖がありました。自分の料理は本当に美味しいのか疑心暗鬼になっていたんだと思います。
そのまま放っておいたせいで僕は後々、大変苦労を強いられる事になりました。

なので基本的な料理で良いので沢山作り、食べてもらい先輩から良い点、直したらいい点を教えてもらう、後にこれが自信に繋がる大切な経験になると思います。

⑤必要以上に頑固にならない

中堅になるとできる仕事も増え後輩もでき若干調子に乗る時期があると思います。
 自分がやってきた事に自信を持つ事も大切かと思いますが、人の意見を聞き入れる事も大切な事だということを今のうちに学んでいきましょう。


最後に僕が中堅になり実感したのは後輩を大切しなければならない存在であるという事でした。上でも述べましたが、僕は後輩に仕事を教え任せる事で自分の仕事量を減らし、空いた時間で新たな事を学んでいき成長して行きました。
また後輩ができることで【かっこ悪いところは見せられない、自分がしっかりしなきゃ】と思いメンタル面でも大きく成長する糧になりました。

時には厳しく、時には優しい後輩思いの先輩を目指して下さい。

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